朝、サムさんとうちの子(ミキト)の二人でよくわからない素敵な絵を一緒に描いていたかと思ったら、いつの間にか、流れる音楽に合わせてダサくて不思議なダンスが始まっていました。
テーブルの上で飛んだり跳ねたり躍りに夢中のミキト。 当然母親に追い出されて、僕のいる庭の畑にやってくると、そのまま間引いたカブをバリバリ食べていました。 彼は日ごろあまり甘いお菓子を食べていないせいか、野菜などの甘味に敏感で「あまい、あまい」と言いながら、カブにとどまらず小松菜やサヤエンドウまでも畑からむしってそのまま食べ、そのうちその辺に生えている草にも手を伸ばし始め、「甘いよ」と僕にすすめてくるのです。 ナテさんはヨガのインストラクターもやっていた経験があります。 この日もカラリと晴れた梅雨だったので、大人は急遽ヨガを始めたりもしました。 突然黙って変な動きを始めた大人達をムーと一緒に不思議そうに見守ってくれました。 お昼はサムさんとナテさんがジャガイモと小松菜のベジカレーなどを調理。そして庭でピクニックタイム。 息子もチャパティーで必死に具を包んではボロボロこぼしながら美味しそうにほお張っていました。 世界を5年間旅する二人との又三郎。 今回もサムさんとナテさんの子供たちへの上手なガイドでいつのまにやら心地よい一体感が広がります。 彼らは決してコントロールしようとはしません。 とにかく一緒に今を楽しんでくれているようでした。 いつかの食後にサムさんお気に入りのコーヒーを飲みながら話しをしたのを覚えています。 「菜食主義もいい、サスティナブルも大事、薄っぺらな民主主義を疑い、この世界のバビロンシステムに気づくことももちろん大事かもしれない。でもフォーカスし過ぎるのは危険だ。」 他を排除したり批判したりと厳格になりすぎと視野がせまくなる。それこそ何かにコントロールされてることになる。 「もっとも、何も気づかない人の多さにはうんざりもするけどね」 穏やかな口調でそう語るサムさん アフリカ音楽を愛し、ベジでシンプルな生活を実践し、旅の間にはエコビレッジに滞在したり、パレスチナで女性子供をイスラエル兵から守るボランティアをしたり、他の紛争が起きた街へ行っては、ボロボロの学校で数日教師(サムは元英語教師)をしたり、チベット各地で多くの交流をしたり、バスク人のナテさんとバスクの伝統音楽をうたったり…(サムのお母さんは元国境無き医師団のナースでアフリカ難民キャンプなどに何度も進んで参加していた人で、お父さんも北朝鮮とか喜んで行く人)。 そんな彼らの言葉は、淹れてくれたコーヒーと同じく何かひと味もふた味も洗練された香りとコクを感じるのでした。 すっきり晴れた初夏の日差し。 カッコウとセミの鳴き声の中で、子供たちの声と旅人の穏やかな歌声が響いていきます。 自然保育コミュニティー「又三郎」 料金 ドネーション (弁当持参ok) [email protected] 090-1736-2594 お越しの方は事前にご連絡ください。
0 Comments
Leave a Reply. |
自然保育コミュニティー
|